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    母さんに日記を読まれないように、出来の悪い英語で日記を書いた。
    めんどくさいから途中からは、ただのローマ字だった。
    母さんには英語で書いてるようにしか、見えないみたいだった。

    日記を読まれたくないのには理由があった。
    ぼくは自分を四つに分けてた。
    一人は感情がなくて一人は悪魔のように凶暴で一人は天使のように弱虫だった。
    そしてもう一人は、自分を精神病患者だと信じてた。

    理想の自分三人と、ほんとの自分が一人いた。
    ぼくは四人で一日ずつ、交代して日記を書いた。
    毎日自分を慰めた。自分を慰める必要に事欠かなかった。その日記を捨ててしまったけど、自分を怒ったり嫌いになったりもした。自分で自分と喧嘩して、あやまって仲直りもした。
    誰もいないときには、一人で会話した。

    早く母さんに気付かれて、病院につれていかれて薬が飲みたかった。
    母さんは精神病を信じなかった。
    精神病患者をきちがいと呼んだ時代の人だった。
    自分のこどもをきちがいにしてしまったとはおもいたくなかった。
    交換日記は長くは続かなかった。
    ぼくはただビリー・ミリガンになりたくてそれをやっただけだった。
    気付かれて病院に行きたかった。自分が何人にも分裂してくれたらどんなにか便利だろう。
    もっと病気になればいいのに、ちっとも病気にならなかった。
    意識がはっきりしていてうんざりした。倒れたいのに倒れなかった。
    ぼくは分厚い日記帳に、残りの三人の名前ばかりを毎日書いた。
    彼らばかりに日記を書かせた。どれにもなれなかった。
    ぼくは自分が誰なのかわからなかった。いつも
    他の誰かになりたかった。
    このまま自分でいることにだけは我慢がならなかった。
    他の誰かになればうまくやっていける気がした。
    自分のままでやっていくには、世の中はあまりにも理不尽に見えた。

    ■ Comment

    こんばんは。

    なんだか連続でコメント書いていますが、ひどく共感したので……
    私の母親も、私を精神疾患持ちとは思っていません。
    というか、思いたくなかったようです。女子高生のころ。
    でも実際は、こんなんになってしまいました。笑える話です。

    母に関してはあまり書きたくないのですが、
    つい言葉に触れたので書きました。
    そういう人間ってこの世には数多いるんですよね。
    未だに、ばかばかしい。

    おやすみなさい。

    もし自分の子供が自分みたいになったら、現実逃避するわ。
    そういうわけで、親の気持ちがわからなくもない近頃です。
    大人になってきたんだな。
    母さんはよく「私は子供の育て方を失敗した」って言う。
    母さんが本気でそうやって後悔すればするほど
    いかに自分が酷い状態なのかを思い知らされたりもする。
    たぶん、そんな人はいっぱいいるね。
    今更自分がかわいそうな子供だとはおもわないけど
    自分の代で、母さんの恨み節も消してやれたらとか
    たまにはいいことも考える。
    こんなに平凡じゃ無理かともおもうけど。
    まずは感想などを書いてくれてどうもありがとう。
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